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定年後に確認したい保険証券のポイント ~今の保障は自分に必要か~

Tags: 保険証券, 老後, 保険見直し, 保障内容, 定年後

定年後の生活、保険証券で今の備えを確認しましょう

定年退職を迎え、これからの生活について考える時間が増えた方もいらっしゃるでしょう。健康やこれからの生活資金、ご家族のことなど、様々な心配事があるかもしれません。

これまで加入してきた保険が、今の自分やご家族の状況に合っているか確認することは、今後の生活設計を考える上で非常に大切です。しかし、保険証券を見ても、専門用語が多くて内容がよく分からないと感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、お手元の保険証券のどこを見れば良いのか、そして定年後の生活においてどのような点に注目して保険の保障内容を確認すべきかを、分かりやすく解説します。今の保険が本当に自分に必要か判断するためのヒントとして、ぜひお役立てください。

お手元の保険証券、まずはここを確認しましょう

保険証券は、ご自身が加入している保険の契約内容が記載された大切な書類です。どこに何が書いてあるかを知っておくだけでも、保険への理解が深まります。一般的に、以下のような項目が記載されています。

これらの基本的な項目を確認することから始めましょう。

定年後の生活に合わせてチェックしたい保障内容のポイント

定年後の生活では、現役時代とは異なるリスクに備える必要が出てくることがあります。特に、以下の保障について、今の自分に本当に必要か、保障額は適切かなどを考えてみましょう。

1. 医療保障

入院や手術に対する備えです。日本の公的医療保険制度(健康保険や後期高齢者医療制度)は非常に手厚いですが、それでも自己負担分や差額ベッド代、先進医療費、入院中の食費など、費用がかかる場合があります。

といった点を保険証券で確認し、公的医療制度でカバーできない部分にどのくらい備えたいかを考えましょう。

2. 介護保障

将来、介護が必要になった場合の備えです。公的介護保険制度がありますが、施設費用や在宅介護サービスの自己負担分、介護用品など、公的制度だけでは賄えない費用が発生する可能性があります。

などを確認し、ご自身の貯蓄なども考慮して、どのくらい民間の介護保険で備えたいかを検討します。

3. 死亡保障

ご自身が亡くなった際に、ご家族に残す保険金です。定年後、お子様が独立していたり、配偶者の方も十分な貯蓄や年金収入があったりする場合など、現役時代に比べて必要な死亡保障額が変わることがあります。

などを確認し、もしもの時に残されるご家族に必要な金額はいくらかを考え直してみましょう。

4. 解約返戻金の有無と金額

加入している保険に解約返戻金がある場合、その金額も確認しておきましょう。解約返戻金は、老後の生活資金の一部として活用できる可能性があります。ただし、多くの場合、途中で解約すると支払った保険料の総額よりも解約返戻金が少なくなる(元本割れする)ことがある点には注意が必要です。

今の保障が自分に必要か判断するための考え方

保険証券で保障内容を確認したら、それが今の自分に本当に必要かを判断します。判断のヒントとなる考え方をいくつかご紹介します。

これらの点を踏まえ、保障内容、保険金額、保険期間などが、今の自分にとって適切か、あるいは過不足がないかを冷静に判断することが大切です。

まとめ:定期的な確認が安心につながります

保険は一度加入したら終わりではなく、ご自身の状況やライフステージの変化に合わせて定期的に見直すことが大切です。特に定年後は、必要な保障が変わることが多い時期です。

お手元の保険証券を確認することは、今の自分の備えを知る第一歩となります。もし保険証券が見当たらない場合は、加入している保険会社に問い合わせてみましょう。

保障内容が難しく感じる場合は、ご自身だけで判断しようとせず、保険会社の窓口や保険の相談サービスなどを活用するのも一つの方法です。ただし、特定の保険商品を勧められる場合もあるため、複数の情報を参考にしたり、中立的な立場のアドバイスを求めたりすることが望ましいでしょう。

ご自身の保険を理解し、今の自分に合った備えができているかを確認することは、定年後の安心につながります。ぜひこの機会に、お手元の保険証券を確認してみてください。